シキホール島
2019年もそろそろ年の瀬へと迫り、今年も恒例のリゾートカウントダウンのためにセブ島マンダウエ市から移動を開始した。
今回の滞在先はシキホール島。
場所と宿の選定は基本的にティムが独断で行うのだが、一つだけ希望を言ってある。
それは波の音が聞こえる場所であること。
年の瀬に波の音を聞きながらその年に起こった出来事をじわじわと思い出すのだ。
当然ながら良いことより悪いことのほうが圧倒的に多いのが世の中の常だが、不規則に聞こえてくる荒い波の音で削り落とすのが癖になっている。
フィリピンに住んで13年目となるがシキホール島へ行くのは今回が初めてだ。
セブを含むビサヤ地区に属するリゾート地はだいたい経験したしたつもりだが、シキホール島へはわざわざ足が向かなかった。
その理由は「なんだか胡散臭い場所」だから。
黒魔術師がボロボロという怪しい治療をしたり、ラブポーションという薬が販売されていたりする場所として知られる。
非科学的な世界は嫌いじゃないのだが、「フィリピンのそれはちょっと。。。」と思っていたのだ。
しかし、私が日本語教えていた大学の元生徒の中にシキホールで生まれ育った生徒がいた。
寡黙で色が白くバテレン顔をしている。
成績も抜群に良かったのでまさに妖艶な美魔女といった雰囲気があった。
彼女の持つ不思議な印象のお蔭でシキホールへの印象が好転し、一回くらいは行ってみようかと好奇心が動き始めたのだった。
その土地出身の人の影響は意外と大きいようだ。
私が長崎出身ということで長崎への印象が1㎜でもよくなれば幸いだ。
セブ島からシキホール島へのルート
セブからシキホール島へはアクセスが中途半端に悪い。
ボラカイのようにセブのマクタン空港から最寄りのカテクラン空港へ1時間程度で簡単に到着し、そのあとすぐ近くの港からボートで15分という絶好のアクセスならば気軽に行ってみたくもなると思うのだが、シキホール島には空港がない。
なんだか横溝正史の獄門島とイメージが重なる。
2019年12月現在ではセブ港からの直行便がないので、一旦ボホール島のタグビララン港で停泊する。
そこで乗船客の入れ替えがあるのだ。
セブ島からボホール島へ行く人と、ボホール島からシキホール島へ行く人がここで交差するのだが、シキホール島へ行く人はそのまま船の中で待機する。
豪華客船ならともかく波の影響をもろ受けるサイズの船で揺れがきついと辛い。
行き先で客層が変わる
2019年12月28日、午前8時出発の船に乗船した。
船はお馴染みのオーシャンジェットだ。
席のクラスはビジネス、ツーリスト、オープン(エアコンなし)と別れているのだが、ビジネスもツーリストクラスも大した違いがないのでツーリスト席で十分だろう。
まずはボホール島のタグビラランへ向け2時間かけて航行する。
そこでボホール島に行く人を乗せて、ボホール島からシキホール島へ移動する人を代わりに乗せるのだ。
ボホール島まで圧倒的に中国語を話す客が多かった。
私にはそれが中国人なのか台湾人なのか区別がつかないが、以前と比べると随分オシャレになっている気がした。
あと中国人特有の臭いも感じなかった。
セブ港から乗った船のアジア系乗客の9割チャイニーズ🇨🇳#ニーハオ
余計なお世話だが、年々オシャレになってる気がする🙄
あと、例の中国臭もしなくなったぞ😁 pic.twitter.com/h1d1ZUvDcx— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) December 28, 2019
通路を挟んで斜め前の席の子供がやたらと私を見ている。
ティムに言われて気が付いたのだが、なぜか供に興味を持たれやすい顔をしているのだとフィリピンに来てから気が付いた。
フィリピン人って子どもの頃はむちゃくちゃかわいい🇵🇭 pic.twitter.com/5JzgA5RgOw
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) December 28, 2019
これだけ中国人が多いと船の中で大声で話したり大ゲンカが始まったりといったトラブルの予感が絶えなかったが、何事もなく2時間後、中国語を話す乗客の殆どはボホールで降りていった。
その代わり、ボホールから乗ってきたのは大量の白人だった。
私の隣にはドイツ語を話すカップル。
どこから来たのか聞いてみるとスイスだという。
スイスの公用語がドイツ語なのだとはじめて知った。
ここで乗船してきた白人達はすでにボホールでバケーションを存分に過ごし赤褐色の色をしている。
それからさらにシキホール島でも海を堪能するなんて贅沢の極みだ。
これを贅沢だと考える日本人はやはり人生に余裕がなく、働きバチだといわれる所以なのかもしれない。
1時間半で予定通りシキホール島へ到着した。
チケット代の内訳
SMのAIR21という旅行代理店で乗船チケットを購入。
セブ港からボホール島タグビララン港 大人525ペソ 子供400ペソ
タグビララン港からシキホール島ラナン港まで 大人700ペソ 子供350ペソ
大人2名子供1名 合計6400ペソ
所要時間はセブからボホールが2時間、乗船客の入れ替え30分、ボホールからシキホールが1時間。
合計4時間の乗船。
注意事項
毎回おなじみに光景だが、チケットチェックインカウンターがめちゃくちゃ処理が遅く、ギリギリに行くと終わってしまう。
乗船時間の1時間前には余裕をもって到着しておきたい。
毎回遭遇するが、フィリピンでは交通機関の発券処理が不思議なほど遅い😑 人生相談でもしてんのかよ🙄 pic.twitter.com/9MlYRoIwR9
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) December 27, 2019
セブ島からボホール島経由でシキホールへ島へ行く場合、チケットが2枚となり、2種類のチケットをチェックインしなければならない。
ボホール島で停泊している間に船内で席を移動しなければならない可能性が高いのでその点も乗船時に確認しておいたほうが良いだろう。
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