消費物との交換で物を減らす
セブを含むフィリピン在住の友人知人もコロナで続々と日本へ引き上げている。
長年商売していた人も立ち行かなくなり、見通しも暗い状況で生活を立て直すには一度日本へ戻って立ち直すしかない。
しかし、フィリピンは危険レベル3の感染国に指定されている関係でフィリピン嫁は連れて行けない状況。
こんな非常事態に妻や子を現地へ残し日本へ戻るという苦渋の決断を迫られる。
もし家族ごと日本へ引き引き上げるとなると家財道具を処分しなければならない。
その準備として意外と使えるのがぶつぶつ交換。
ぶつぶつ交換は物と物を交換するので家の中のアイテムの総数は変わらないのだが、実は食べ物や飲み物といった消費財との交換なら家の中がすっきりとなる。
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卑し過ぎるフィリピン性夫|個人のぶつぶつ交換からもダブル課税
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感情に訴えるフィリピン人
今回は棚の上で埃をかぶっているフレッシュジュースを作る「ジューサー」を出品。
交換希望のウィッシュリストはネスカフェゴールドブレンドとアーモンドミルク2本だ。
コーヒー後進国のフィリピンではドリップコーヒーは余程の富裕層か特殊な人しか飲まず通常はスリーインワンと呼ばれる最初から砂糖とミルク入りの甘ったるいインスタントが主流。
フィリピンへ移住する前はインスタントコーヒーなんて全く口にしなかったのだが、フィリピンへ来てノーチョイスでインスタントを飲むようになった。
しかし、うちでは私のこだわりでネスカフェの中でも最高級のゴールドブレンドを使っている。
交換希望一人目はいかにもフィリピンあるあるな猿芝居で交換条件を下げようとしてくる奴だった。
「うちには病気の母がいて、フレッシュジュースを飲ませたいんだけど、オカニがないので交換商品の一部を免除してくれないか?」
フィリピンはこういう風に感情に訴えるやり方がスタンダード。
しかし、ティムはそんな茶番野郎なんて即却下!!
そして2番目に交換オファーの来た中年女性。
子供を連れて買い物に行けないから現金&バナナにしてくれという奇妙なオファー。
どうやら果物の販売をしている人らしい。
売れ残った果物をジューサーにかけてドリンクを作るにはピッタリの環境で交換されるアイテムもジューサー冥利に尽きるだろう。
しかし、今回の取引に対しティムは一抹の不安を抱えていた。
私はその顔を見せて貰ったが歳の頃はそうさのぉ38歳くらいか。
私からすると一般的な中年セブアナな顔つきだが特段嫌なことを彷彿される顔ではない。
ティムにとってはこれが5回目の取引で、フィリピン人同士の取引で一度もハズレに当たったことがないたことが不安なのかもしれない。
つまりそろそろババが来てもおかしくない頃なのだろう。
ティムの知り合いでぶつぶつ交換のベテランがいてかれこれ15回以上取引をしているアテがいるのだが、やはり取引の直前でドタキャンしてきたり、最悪なのは連絡もなしに現場に来ないという事が何度かあったらしい。
常に強気のティムが珍しくナーバス。
今回の取引はティムの不安通り何かが起きるのだろうか?
5回目のぶつぶつ交換
結局ティムの不安は的中せず現金900ペソとおまけのバナナ&レモンをゲットした。
またこれで家の中に新しい風が吹き新陳代謝が行われたのだ。
バーター無事完了
ジューサーとの交換品 https://t.co/jco17RE0d9 pic.twitter.com/SfoJuD8Nd5— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) July 20, 2020
フィリピンで乱立するほど大人気のぶつぶつ交換フェイスブックページ。
ロックダウンで経済活動が停止し始まった取引だが、ロックダウンが終わると同時に消滅してしまうのだろうか?
今生きている人にとって貨幣と対価の交換とうスタイルが最初から存在し、原始的な物と物の取引を経験しないまま社会で活動している状況だ。
なんでもそうだが、基礎的な動きの中には重要な事項が隠されているのだが、現代社会ではそこをスキップしてしまうきらいがある。
ぶつぶつ交換という基本的な取引のはそんなファンダメンタルな経済活動にとって大切な要素が含まれていると感じる。
フィリピン嫁のトレーニング
私の知る限り、フィリピン嫁は生活力のないタイプが多く、はっきり言って「使えない」と嘆く人が多いのは事実。
一説によると夫である日本人を神が遣わした絶対的なATMだと思っているので受け取り上手な国民性を大発揮し、スポイル感が加速する。
しかし、日本人と一緒になったフィリピン嫁の能力が特に足りないのではなく、フィリピンではごく一般的なレベルなのだが、1人でフィリピン人10人分の作業をこなす鬼のワンオペ社会の常識が根付いた日本人からすると相対的に物足りなく感じるだけなのだ。
このぶつぶつ交換は生活力のないフィリピン嫁の能力を鍛えるのに丁度良い気がする。
最初は欲しい物と消費財の交換という消費者の立場から行い、2回ほどこなしたら自ら交換商品を選び出品する。
その際に対価となるウィッシュリストを考えなければならない。
このオファーを魅力的に見せるためにディスプレイし写真を撮り条件を提示するという事務作業。
妙な猿芝居で条件のハードルを下げようとしてきたりドタキャンしたり、フィリピンあるあるな問題との闘いだ。
素性も分からないストレンジャーの選別などいままで使っていない脳に刺激を与えひょっとすると眠っている何かが動きだすかもしれない。
フィリピン特有のぶら下り体質を打破するためにもフィリピン嫁のトレーニングにぶつぶつ交換は適していると考える。
ぜひやらせてみてはいかが?
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