~~~ バカとハサミは使いよう ~~~
切れないハサミでも、使い方によっては何かの役に立つように、愚かな者でも上手に使えば役に立つものだということから。
能力のない者をばかにして言ったことばではなく、使う側の力量や能力を言ったことばである。
昨日からわけありでアヤラ徒歩圏内の某ホテルに宿泊中である。
別に喧嘩して家出とかいうわけでもなく、カワイイちゃんもティムも一緒。
このホテルだが、セブの中では施設サービスともにごくごく普通のレベル。
しかし、普通に日本人が何の心構えもなくチェックインしてしまうと辟易とする場面が多いのは確かだ。
基本的に日本とフィリピンではサービスの受け方が違う。
日本の場合、お客さんは100%受け身あるべきで、もし、少しでも気に入らなければどや顔で文句を言う流れが基本。
すると、支配人が出てきて特別サービスを受けることもある感じ。
しかし、フィリピンは自分の身は自分で守らなければならない。
それは安全面のみならず、サービスも自分で能動的に獲得しなければならないということだ。
昨日、真面目に14時きっかりにチェックインした。
幸い部屋の掃除とアメニティの装備は済んでいたが、ベッドメイキングはまだだった。
そのうち係員が来てベッドメイクをやるということだったので、アヤラで時間を潰すことにした。
12月のショッピングモールはどこでもキャパオーバー。
3時少し前のアヤラはすでにタクシー乗り場は絶望的な長蛇の列。
しかも全然タクシーが来ない。。。
歩いた方が絶対早いのだが、セブの歩道は歩く気になれないほどサバイバル。
駐車場も入場規制されるほどのパニックぶり。。。
ATMで現金を引き出す人の列もすごい。すぐにマシーンの中のペソも尽きるだろう。
給料とボーナスが支給された状態のフィリピンでは1年のうちで最強の消費エネルギーなのだろう。
ファミマのソフトクリームも珍しく行列。
2時間ほど時間潰してホテルへ戻ってみた。
やはり、ベッドメイクは放置。
予測していただけにショックの度合いは少なかった。
別にそのままでも問題なく寝れるので私は気にして居なかったが、ティムは我慢が出来ない。
内線で2度お願いしたが、適当な言い訳で流される。
「シーツの業者がまだ配達しないので、すんませんなマム」
「あんたさっきそんな事言ってなかったでしょ?」
私はカウンターへ怒鳴り込もうとするティムを制した。
この国は切れたら益々不利になるシステムだ。
その辺を歩いていたスタッフを捕まえてこういった。
「50ペソやるからシーツ持ってきてベッドメイクしてよ」
すると5分も経たないうちに、ベッドメイクボーイがシーツを持って現れた。
配達が遅れてるなんて猿芝居に引っかかるとでも思っているのか?
ベッドメイクボーイはまるで職人芸のように鮮やかな手つきでシーツをベッドにインストールしていった。
手打ちうどんの実演みたいな感じ。
ビデオ撮っておけばよかったレベルだった。
私はさらに20ペソチップを増量し、明日も頼むぜアスタラビスタと言ってやった。
おそらく、最初の50ペソで誰かのサービスが犠牲になり、私のサービスに切り替わった。
さらに、本当は別の部屋にインストールされるはずのシーツがこちらへ回されたのだろう。
バカとハサミとフィリピン人は使いよう。
日本式の受け身だと、フィリピン人被害者の会員が増え続けるばかりだが、タイミングよくチップ食わせると、爽快なえこひいきを提供してくれる。
自分の利益は他人の犠牲。
WIN WINなんて綺麗事、少なくともフィリピンには存在しない。
チップで得するフィリピン生活。
チップあげないと何だか悪いから適当に払うのではなく、払った方が自分にとって有利かどうか狡猾に見極めて判断するのが良いだろう。
ぜひこれを機に、その費用対効果を楽しんでいただけたら幸いだ。
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