ピグサ(激痛を伴う皮膚病) フィリピンの病気

【フィリピン医療あるある】薬局が売ってくれない使えない処方箋|ドクターが処方箋を書き間違えた

投稿日:2018年10月26日 更新日:

フィリピン版「ものもらい」はビサヤ語で「BENGET」(ベンゲ)

私は今人生最大級の「ものものらい」に苦しんでいる。

「ものもらい」とはフィリピン人の事をいうのではなく、瞼が細菌感染し腫れあがる皮膚病の事である。

ちなみに、関西方面では「めばちこ」で、セブ島ではBENGET(ベンゲ)と地元のビサヤ語で呼ばれている。

今月に入り右側の瞼に「ものもらい」が出来たのでPerpetualホスピタルの4階にある眼科へ受診した。

受付を済ませ、20分程待ったころ、小太りなチノイ女性が呼びに来た。

一瞬アシスタントかと思ったがその女性がドクターだった。

歳の頃はそうさのぉ35歳くらいか。

フィリピンのドクターは古典的なお医者様状態が基本なのだが自ら呼びに来るなんて衝撃的な出来事だ。

私は彼女には敬意を表しビサヤ語ではなく英語をチョイスした。

彼女は私の腫れている側の瞼をチェックし、抗菌剤入りの軟膏を処方してくれた。

しかも塗り方まで理路整然と説明してくれたのはフィリピンでは特級レベル。

フィリピンの場合、その処方箋を持って好きな薬局で別途買うのが通例。

1日15分程度2回に分けて「ハッ タウエル」(ホットタオル)で目を温めるように言われた。

言われた通り行ったら5日目にはすっかり治っていた。

しかし!

フィリピンあるある~ドクターがボンクラ過ぎる

その1週間後に今度は左の瞼が腫れてきた。

前回より10倍痛い。

腫れてきて2日目に同じ眼科へ行ってみた。

するとチノイの女医はその時間帯は出勤ではなく、ほかのドクターなら居るというので、Any Doctorダイジュブと言って順番を待っていた。

呼ばれて行ってみるとオッサンドクターだった。

歳の頃はそうさのぉ58歳位か。

フィリピンあるあるなカジュアルな恰好の髭ドクターで、メキシコとかにいそうな顔をしている。

彼は私の腫れている側の目をチェックし、処方箋を書き始めた。

達筆なのか乱筆なのか分からないほどグチャグチャで、これで気持ちよくなるケミカル類ストアのスタッフは読めるのだろうかと心配になるレベルだった。

信じるしかないので私はその処方箋を持って会計をして病院を出た。

買い物ついでにロビンソンガレリアの薬局で薬を手に入れようと思って行ってみると、無碍ににも「ワラ」と言われた。

「ワラ」はビサヤ語の超必須単語で「ない」という意味だ。

 

セブの薬局たらいまわしの刑の始まり。。。

薬が複数あると一つの薬局で全て揃わないので薬局を複数回って手に入れなければならない。

そのケースは過去に何度もあったのでこれくらいでは慌てない。

しかし、その後、SMシティにある薬局をすべて回ったが、どうしても①に書いてあるものが「ワラ」と言われてしまう。

しかもそれが無いと分かるのが20分並んだ後だからこれが何とも切ない。

シニアが途中で割りこんでくるのでなかなか進まないのだ。

目が痛い中、自ら薬を探してセブの街中さまよい歩くのはセブの醍醐味なのか?

SMシティの道路を渡ったところにあるMercury気持ちよくなるケミカル類のスタッフに泣きついたら、ドクターに電話してみろと言われた。

単に「ワラ」の一言で門前払いされるよりマシなリアクションだ。

処方箋に書いてある電話番号に10回かけても出ない。。。

フィリピンあるある。

11回目に受付の女性が出たので事情を話した。

彼女は私の番号へかけ直すと言って電話は切れた。

ここで喜んではいけない。

フィリピン人のかけなおすはその場しのぎの常套手段。

2時間経ってもかかってこない。

やはりな。。。

アヤラのMercury気持ちよくなるケミカル類で男性スタッフに泣きついた。

もう処方箋貰って5時間探し続けているが、どこも無いと断られている。

俺はどうすればいいのか。。。

その男性はその日出会ったフィリピン人の中では一番いい人で、その乱雑な処方箋を一生懸命解読しようとしてくれた。

そして、ひょっとしてコレを処方しようとしているのではないかと裏側へ書いてくれた。

しかし、スペリングが違うので販売できないという。。。

彼は続けた。

「あなた今朝病院行ったって言うけどさ、日付が昨日になっているよ。。。」

「ソス」(英語でファック)

薬の名前は間違えるし、日付も違う。

フィリピンあるある系のヤブドクターだ。

薬局の親切な男性スタッフが処方箋を出したクリニックへ何度もかけているが、全然つながらないという。

一体どうなっているのか!?

もうそれでよかです。

彼の想定するその薬がどうしても欲しいと言ったがダメだという。

間違って書いてあるとはいえ、ドクター様が書いた紙は絶対なのだ。

アヤラの地下にある適当なクリニックで新たに処方箋を書いてもらえば売ってくれるという。

私はわらをも掴む思いでアヤラの地下にあるクリニックへ飛び込んだ。

皮膚科だ。

同じ皮膚なのでダイジュブだろう。

それにフィリピンだし、オカニさえ払えば何でもしてくれるはずさ。

そう思っていたが甘かった。

マダムなドクターは鋼鉄の処女のように頑なに私の願いを拒否した。

私はスキンが専門だから目の処方箋は書けない。。。

いかにも趣味でやっていそうなマダムドクターに適当な袖の下は通用しそうもない。

彼女は2軒となりに別のクリニックがあるからそこに行ってみるように私を促した。

しかし、そこでも同じ理由で断られた。

意地でもPerperutualの眼科になんて戻りたくなかったのだが、背に腹は代えられない。

サイクロンを飛ばしてもう一度Perpetualの4階の眼科へ戻った。

医者でもない事務員が適当に書く処方箋

現場は何事も無かったように淡々としていた。

なぜ電話に出ないのか問い詰めてやりたかったが、答えは分かっている。

「フィリピンだから」

120%処方箋の薬名が間違っているから買えない。

これを受付に言うと、アホそうなクリニック助手にバトンタッチされた。

いやいや、そのババエじゃムリやろ。

私は使えるフィリピーナとそうでないフィリピーナの区別が0.01秒で判定できるほど達観してしまっている。

こいつムリだと思った通り、全然私の処方箋をその辺の放り出して他の事をしている。

もう一度受付に催促した。

すると渋々ダメ助手は電話をかけ始めた。

恐らくあのメキシカンドクターだ。

そして処方箋に自ら落書きし始めた。

「これが正解♡」

おいおい、筆跡が全く違うやん。

融通の利かない気持ちよくなるケミカル類ストアのスタッフがイチャモンつけて売ってくれないとか言いそうだ。

しかし、そのアホと問答しても始まらない。

一か八か同じ建物の中にある薬局で買うことにした。

病院内のドラックストアーは多少高くてもその方がダメな時にまた戻って文句が言える。

2階へ降りて最初に見つけた薬局ではOut of stockだと言われた。

筆跡が違うという一番怪しい点は全く触れてこない。

ってことは、ドクターから貰った処方箋に好き放題追記が可能ということか!?

これは今後ぜひ役に立てたいと思う。

同じフロアにもう一軒あったので、そこへ行くと在庫があるという。

ふぅー、朝9時に処方箋を手に入れ、すべてが揃ったのは午後3時。

まさに6時間のパタイ(人間の最後に訪れる儀式)闘の末の勝利だ。

フィリピンでは薬を手に入れて服用するのも一苦労。

その間にうっかり病気が治ってしまうというケースもありそうだ。

これは個人的経験による意見だが、フィリピンで50を超えたドクターはいい加減で権威的なだけのドクターが多い気がする。

フィリピンでは経験の浅い今時の教育を受けた若いドクターのほうがまだマシな気がしてならない。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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