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レプリカントとプーさん
本ブログで年に1、2回登場するM氏と10年程前にマニラの某所で同居していた頃の話だ。
M氏は大学を卒業後、ト〇タ自動車で働いていたのだが、職場の上司の誘いでフィリピンパブに連れて行かれて以来すっかりPパブ病に冒され、20代の頃から休暇を取っては一人でマニラへ飛び、出会い系スポットしてのレジェンド「LAカフェ(通称エルエー)」に出入りして歪曲した青春を謳歌していた。
私は残念ながらドノーマルな男だったので、20代の頃は仕事の流れで宮古島のPパブに連れて行かれても、異星人に囲まれる罰ゲームレベルに苦痛だった。
そんなM氏と同じ部屋に住んでいると当然ながら夜の行動が盛んになりやすい。
「ボサツさん、今日エルエー行きましょうか!?」
当時住んでいたパシッグ市から「エルエー」と呼ばれる場所までタクシーだと350ペソ以上するので、我々はバスとジプニーで移動した。
そいういえば、当時バスに爆弾が仕掛けられるテロが流行っていたので、毎回爆弾チェックが行われて、エッチな場所へ行く途中で爆死したらバチが当たったって世間から言われるんだろうなと思いながらバスに乗っていた。
エルエーと呼ばれる店はマラテの少し北側にあるエルミタと呼ばれるエリアにあり、店の周辺を含め「ザ・フィリピン」といった猥雑を極めるオーラが充満しており、チープなフィリピン好きのエロオヤジ達にとっては正に桃源郷のような世界。
私はあの場所へ近づくたびに、若きハリソンフォード主演のブレードランナーという古い映画のシーンが一瞬頭の中でシンクロする。
つまり、エルエーの中にいる女性は皆レプリカントというわけだ。
ブレードランナー
M氏と私は1Fのトイレ付近のテーブルへ腰かけた。
座ってすぐに5人位のレプリカントが自動的にテーブルを囲み、目力を精一杯込めながら淫靡なメッセージを送ってくるのだ。
モテモテだと違いさせてくれる快感。
向こうの目的は私の財布の中身なのだが。。。
当時店へ出入りするレプリカントたちは一応一般の客という設定なので、LD(レディースドリンク)の設定は無かったので客としては自分の飲み代だけで会計が済む。
とりあえずM氏とはたわいもない話をしながら店内に跋扈する様々なレプリカントたちのプリ尻を眺めながら「ザ・フィリピン」時間を過ごした。
M氏が切り出した。
「そろそろ適当に選んで出ますか?」
店内でプラスチックな恋ビーム目線を投げかけてきた30名程度の中から首から下を基準に選考し、残りの5名の中から2番目に好きなのを選ぶのがモトボサツ流のレギュレーションだ。
私はその掟に従い感情を入れず機械的に選び、店を出て30m程のところで待ち合わせをした。
なぜ店を一緒に出ないかといえば、これはM氏による苦い経験があるからだ。
M氏が若い頃一人日本からヤルパックツアーにやって来て、エルエーからレプリカントを連れ出しタクシーに乗り込んだら、最初の角からポリスがいきなり出てきて売春容疑で逮捕されそうになり、余計なオカニ(お金)を使ってしまった苦い経験があるらしい。
だから彼は連れ出し系では絶対に店から一緒に出ないことにしているということだ。
そして、我々は4人でジプニーに乗り、最寄りにある和風な名前のラブホへしけこんだ。
私とM氏は終わったらそれぞれ自由解散というルールになっている。
つまり、相性が合わなかったりすると1時間やそこらで終了することもあり、相性がいいとショート(2時間)という約束でも朝まで一緒にいることもあるのだ。
部屋の中へ入ると私の選んだレプリカントはそそくさと服を抜き始めた。
フィリピーナは服を脱ぐと皆クマのプーさんになる。
日本人女性と違い陰毛はジョリジョリに剃られ、更に肌の色が全体的に褐色なので、まるでクマのプーさんのように見えるのだ。
店ではそれなりにセクシーに見えたが、腹の周りにはフィリピン贅肉がお約束のように乗っており、アソコの相性もあまり期待できそうにない。
プーさんは無言でシャワールームへと向かった。
フィリピンでは一緒にシャワールームでイチャイチャするような文化はないし、またシャワールームといっても江戸時代の牢屋のような凄い環境のシャワールームなのでムードもへったくれも無い。
セブの場合はお湯のシャワーが出ないところが基本で、極力そこでシャワーを使わないようにしている。
プーさんはシャワーを終わって私にもシャワーをするように促してきた。
私はとりあえずリクエストに応えるふりをしつつ、こっそり己のトマホークだけを簡単に洗ってみた。
部屋を暗くして、相手の様子を一瞬伺う。
形だけのキスをしてみた。
それからプーさんの敏感なところをじらすように責める。
プーさんたちの情報によれば、フィリピン人男性は前儀的なことにあまり時間をかけず、己の欲望だけを満たそうとするタイプが多いようなので、ここは奉仕精神たっぷりな日本人男子にとってアドバンレージのある場面なのだ。
普通は5分もすればプーさん達の股間はジュっと潤ってくるのだが、今回のパートナーはドライキキ(濡れにくいタイプ)だったようでなかなかスタンバイとならない。
とっとと早めに切りM氏より先に帰ることになりそうだと思って頃、急にプーさんが馬乗りになってきた。
私は慌てて己のトマホークに防護服を着させた。
プーさん達は防護服を着たトマホークを嫌がる傾向にある。
そのままやってしまうと高い確率で悲劇が起きるだろう。。。
それと、個人的な話だが、実は上に乗られるのは苦手だ。
普段から女性に支配され、ベッドの上でも支配されるのが嫌なのかもしれない。。。
プーさんは自らドライ気味のキキに私のトマホークを挿入しつつ、痛そうな顔をした。
手前味噌だが、私のトマホークはXLサイズ。
普段フィリピーノのSサイズに慣れてるプーさんたちには少し刺激が強いのは仕方がない。
思ったり重い体重のプーさんに対し体位を変えて継続してみたが、やはり思った通り体の相性は全然よくない。
まるで日産の車に対しホンダの部品を使おうとしているような違和感といえばシックリ来るだろうか?
私は歴戦の雄のプライドをかけて全てを儀式的に終了した。
タイの女性と違いプーさんたちはコトが済むととっとと服を着替え立ち去ることが多いのだが、なぜだか何となくベッドの上で世間話が始まった。
当時の私はまだタガログ語の方がビサヤ語より得意だった。
「あなたタガログ語上手いね!」
「奥さんフィリピ人?」
セブでもマニラでも現地語をそこそこ話すと決まってこういう質問が返ってくるのだ。
私は元カノTとの出会いからセブのジャングルで生活をし、マニラには数か月前にやってきたことを話した。
「ところで、暇だったら今日この後うちに来ない?」
それって一番危ない奴だろう?!
これは日本人がもっともハメられるパターンで、語学学校のオリエンテーションでもエルエーで出会った女性を寮に連れてきたり、ついて行ってはダメですと厳しく言われている場面だ。
「うちには美人の姉ちゃんがいて、昔日本で働いていたから日本のライスを食べるのよ!」
なんなんだ、その甘い誘いは?
行きたい!行きたい!行きたい!
「マカティ」
マカティといっても日本人が住んでいるようなコンドミニアムやグリーベルトがある付近ではなく、かなりローカルな地域なはずだ。
オランゴ島のA子もそうだったが、プーさんたちから誘われる時は「家に飯食いに来ないか」という切り出し方が多い。
社会通念上行ってはいけないのは知っているが、怖いもの見たさもあり、また美人のアテ(姉ちゃん)を見てみたい気持ちも盛んに起こり、とりあえず危険を覚悟でプーさんの誘いに乗ってみることにした。
そのまま8時位までラブホで寝て、二人でプーさんちへ向かうことになった。
プーさんはタクシーは高いからジプニーで行こうと言う。
守銭奴的なプーさんの時々見せるこういった庶民的な感覚が大好きだ。
ジプニーの中では前に座っているオバサンがじろじろ見ている。
カップルに見えるのだろうか?
いや、それともこれから型にハメられるハポンを心配してるのだろうか?
そんな事も含め、プーさんとモトボサツのジプニー珍道中を暫らく楽しみ、途中でトライシケルに乗り変えついに目的地へたどりついた。
ラブホを出てかれこれ1時間半かかっている。
毎回ここからエルエーに通勤するのも大変だと思った。
やはり思った通り日本人の思うマカティとは全く異なるドローカルなエリアにあったが、住んでいる家は意外にも立派な2階建てだった。
しかも家族の持ち家だという。
どうせ美人のお姉ちゃんが日本人の生き血をたっぷりすすって建てたに違いない。
家族はリビングでテレビを見ていた。
きっと母親はビキニバーのママさんみたいなのが出てくると思ったのだが人の好さそうな普通のおばちゃんで拍子抜けした。
兄は流石にちょい悪風だったが、弟は超賢そうな顔をしている。
同じ種と畑から生まれてもフィリピン人家族の個性の差は凄い。。。
ちなみに兄は当時の新型ハイエースを持っており、それで旅行代理店の下請けをしているそうだ。
それもどうせ美人の姉が吸った日本人の生き血で買ったのだろう。
そして、ついに美人のついに姉が紹介された。
見た瞬間「おお!」と声がでそうになった。
他の家族と見た目が全然違う!
他の家族全部マレー系なのに一人だけスパニッシュな顔で肌も白い。
背は160センチ強位で日本人ならそんなでもないが、フィリピーナとして背が高い。
ひょっとして病院で取り間違えられたのではないだろうか?
いや、これもフィリピンあるある。
私がトンドにステイしたときにも、お母さんはアジャコングなのに、娘はビックリするほどスパニッシュ美人という家族が近所にいた。
カモテス島出身のアテSも一人だけスパニッシュ美人で他の家族は普通にマレー系のフィリピン人という感じだった。
フィリピンらしく突然出てくる西洋の血というわけだ。
プーさんの美人姉は新宿働いていたらしく6ヵ月のビザを3回更新し、日本語も片言ながら器用に話す。
しかし、声が一瞬オカマちゃんに聞こえ一瞬焦った。
いつも思うのだが、フィリピーナのスパニッシュ系はなぜかハスキーボイスが多く、そこに気が付いてる人はどれくらいいるのだろうか?
私はプーさんの思惑通り、お姉さんを紹介され、生贄としての準備が進んでいる予感がしてきた。
つづく
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