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【確信】フィリピンが発展しないたった一つの理由

投稿日:2019年2月13日 更新日:

私は37歳まで日本人だらけのドメスティックな環境で典型的な日本人として生活していた。

この狭い日本を飛び出したいとか思ったり、海外生活への憧れとか1㎜も無かったのが正直なところだ。

「あんた日本に生まれてよかったね」

親や学校の先生からこの言葉を数えきれないほど聞いているうちに、まるで洗脳でもされたようにきっとそうなのだと何の疑いも持たずに生きてきた。

日本に生まれて幸せだという考えこそが「ザ ニホンジン」らしい思考なのだ。

人生のベクトルが真逆へ向かうフィリピンという環境の中で日本人とフィリピン人の違いを観察しつつ色んな事に気が付いた。

そして、究極の気づきとは日本人は無意識のうちに自ら不幸に陥りやすい民族なのだ。

成功の法則はあてにならない

現代の日本社会において幸せとはずばり社会的および経済的成功と同義語だ。

フィリピン人みたいに貧乏だけど幸せになりたいとはだれも思っていないだろう。

人間が幸せになる方法は無限にある。

それはどういうことかと言えば成功者が語る成功の法則はあてにならないということだ。

よくある「成功者がやっている5つの習慣」などという動画をよく見かけるが、その通りやって本当に成功するかといえばほぼ無理。

たとえば毎朝5時半に起きれば成功する系の動画は900万回弱も再生され、それだけ成功したがっている人が多いことが分かる。

ちなみに私は毎朝4時半に起きているが、本当だったら今頃はもうビリオネアになっているはずだ。

よく成功者としてのサンプルとして引き合いに出されるスティーブジョブズは毎朝5時半に毎朝起きていたらしいが、私から言わせるとちょっと遅い。

しかし、勝てば官軍で、成功者が10時に起きれば10時に起きれば成功者になれるというセオリーが成り立つだけだ。

私の知り合いで経済的に成功している人がぶっちゃけ語る事といえば「タイミングが良かった」というだけ。

つまり、他人が上手く行ったからと言って自分も上手くいくとは限らないのだ。

不幸の法則は決まっている

しかし、昔から不幸になる法則は決まっている。

投資家のウォーレン・バフェットの右腕だったチャーリーマンガーという人物がやっていたのは成功者の真似をすることではなく、失敗を科学することだった。

彼の失敗ノートと呼ばれるノート作りの習慣は非常に興味深い。

チャーリーマンガー珠玉の言葉

人間は賢いが故に不幸に敏感な生き物だ。

つまり不幸を積極的に意識しようとするので不幸になりやすい。

不便なことに不幸を感じるからそれを恐れて発明も行ってきた。

保険という存在も同じ。

恐ろしいことが起こるかもしれないから準備しようとするし、ネガティブな感情を発達させながら歴史を刻む。

つまり人間とは勝手に不幸になる生物なのだ。

だからこそ、不確かな成功者の真似をするよりも不幸に陥るのを避けたほうが良いと考える。

不幸になりやすい考え方 Yesが多いほどヤバい

  1. 日本人に生まれてよかったと思っている
  2. 非現実的なレベルの期待をもったか?
  3. 根拠もないのに自分が特別な人間だと思う
  4. 物欲がエスカレートしていないか?(反断捨離)
  5. 悪いことが起きていないことを良いことだと思っている
  6. 不幸な状況に特別な意義を見出していないか?
  7. 他人が自分を幸せにしてくれると思っている
  8. 挑戦より失敗を恐れる
  9. よく友人と傷をなめ合う
  10. 幸せを追い求めるのはわがままな行為だと思っている
  11. 嫌なことがあったことには良いことがあると思っている
  12. 仕事では幸せになれないと思っている

フィリピンが発展しない理由

フィリピンがやたらと目覚ましい経済成長を遂げているとか言われているが、確かに常に建設ラッシュな街や人々の購買意欲を見ているとそう見えなくはない。

しかし、治安や情勢不安、交通渋滞は過熱化、インターネットの遅さというより繋がらない時が多いインフラ問題。

ホテルや空港などのサービス業の質をみても、値段はそこそこなのに客としての満足度は最低評価。

貧富の差は激しく、貧側になったとたん、日本の飼い犬の方がよほど豊かな暮らしをしている状況になる。

セブをハワイみたいなところだと勘違いしてやってくる日本人の多くが言うのが「セブって普通に東南アジアなんですね」というオチだ。

野良犬は多く、路地裏は鼻をふさぎたくなる異臭を放つ。

良し悪しではなく、フィリピンが発展しない理由は、不幸や不安に鈍感だということだ。

今回のテーマでは発展しないことの良し悪しにはあえて触れないでおきたい。

不安というキーワードで作られてる日本の苦しい豊かさとは真逆のフィリピン。

偶像に全てを預け、未来に対する不安や恐怖がほぼないので非常に楽ちん。

しかし、不安や恐怖の無いマインドには発展する余地はない。

アンチ日本的な生き方がフィリピンの発展を妨げているといえる。

不安と豊かさの親和性は揺るぎようがないのだろうか。

どちらが良いかといえば99%の日本人は不幸を敏感に感じながらも豊に暮らしたいと思うだろう。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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