フィリピン人は、Inventory control(在庫管理)が物凄く苦手だ。
特にフィリピンで飲食店の経験がある人はこの在庫管理能力の無さに心が折れまくったに違いない。
事前に適量を仕入れるという計算の伴う作業がこんなにも高度な事なのだと逆に知った次第だ。
あのフランチャイズで大成功しているジョリビーでさえ、朝からポテトがワラ(ない)ということがあるのだ。
先日SMシーサイドの某日本食レストランに行ったらライスが無いと言われたこともある。
今この瞬間に困っていないからダイジュブだと思い、明日のことは明日考えるという習性がフィリピンらしさを根深く形成している。
目の前に見えていないことを信じようとしないので、予測して行動することは時間の無駄であり、そこに価値はない。
成り行き次第がこの国の生き方ともいえよう。
先日フェイスブックで見かけた冷蔵の貼り紙が面白い。
“Pag wala nang laman yung pistel… MAGKUSA NA LAGYAN!!! Nagbabayad tayo ng kuryente para lumamig ang tubig, hindi para magpalamig ng pitsel.”
各自でやってください
もしピッチャーが空になったら…(減った分の水を足しとけボケ)
ピッチャーを冷やすためではなく、水を冷やすために電気代を支払いましょう。
冷蔵庫の中に水を入れたピッチャーがあるのだが、誰も水を注ぎ足さないまま終いには空になり、ピッチャーだけが無駄に冷やされ続けるという現象。
これは職場でもお馴染みの光景だ。
フィリピンの水道水は飲めないので職場には飲料水が入ったウォーターサーバーが設置してあるところが多い。
しかし、空になったら、「ワラ ナ オイ」と言って立ち去るだけで、ガロンタンクを入れ替えるまたはそれを担当者へタンクが空になっていることを告げることもない。
次にやって来た人も「ワナ ナ オイ」といって立ち去って行く。
その次の人もそう。
タンクが空になっているのをただの自然現象だと片付ける。
だからずっと空のタンクが寂しく放置され続けるのだ。
フィリピンへ来て分かったことは、日本で当たり前に行われているホウレンソウ(報連相)は実はとても高度な習慣であり、日本も戦国時代より前はホウレンソウが無かったのではないだろうか?
まあ、ウォーターサーバーに関しては困るのは自分達なので放置していて良いのかもしれないが。。。
何も改善されないままインフレで物価だけが上がるフィリピンの根本的な理由がここにも表れている。
しかし、この冷蔵ののメモの書き方も文章力が足りない。
皮肉を書く部分はまあ良しとして、「最後ピッチャーを空にした人は水を注いでおけ」と具体的に指示が書いていないので、メモの意味が分からないかもしれない。
余計なことはするくせに、肝心な公共のためになることをしようとしない。
これも超個人主義のもたらす弊害か?
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