もし良かったらここで1回応援クリックお願いします!!
セブ島の吉野家が全面撤退
セブ島で最後の1店舗として頑張っていた吉野家サイバーゲート店がついに惜しまれながら閉店してしまった。
つい先日応援を兼ねてブログ記事にしたばかりだったので個人的にはとても衝撃的な出来事なのだ。
セブで3店舗展開し、2店舗は頑張りもむなしく閉店してしまったが、最後に残ったこの店は他の店舗と異なり満席に近いほどの集客力を発揮していたのだが、やはり1店舗では採算に合わなかったのだろうか。
-
セブ島で大コケした吉野家|唯一残った1店舗だけが繁盛している理由とは?
心のよりどころ 牛丼の吉野家と私の関係は深い。 日本での晩年、家族と離れ突然独りモンになった私はファミリー達が飯を食って ...
続きを見る
私は本ブログで何度も書いている通り、日本では吉野家が居場所だと言ってよいほど通い続け間違いなく常連客だった自身がある。
あれほど独りモンの男をだまって優しく受け入れてくれる場所はなかなか存在しない。
ボサツイッター
セブ島で最後の吉野家ロビンソンサイバーゲート店がとうとう閉店😭😭😭#吉野家フィリピン#吉野家セブ#海外フランチャイズ https://t.co/3hsYNU94sN pic.twitter.com/F80ruzH7ix
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) February 7, 2020
SNSでの反響
日本とフィリピンの感覚の違い
吉野家は海外で展開する際、現地民を取り込む方向でご当地オリジナル商品をラインナップしているが、フィリピンでも日本にない不気味なラーメンや吉牛とは思えないアジアンチックな弁当もどきが主流となっている。
フィリピン人の客を見ると牛丼だけ渋く単品で食べている人はかなり少ない。
そもそもフィリピンで牛肉を食べる習慣は少なく、常食としてポークとチキンがメインとなっているのだ。
スーパーの生鮮食品売り場でも牛肉の姿はなく、アメリカの輸入牛が桁違いの高級品冷凍庫に保管してある。
フィリピンの外食といえばカレンデリア。
道端の屋台みたいな所で1食50ペソ(100円)程度で簡単に済ませるスタイル。
レストランでの外食はちょっとした高級行事で、誰かの誕生日とか給料日とかに仲間とワイワイ食べるのだ。
だから吉野家のように庶民にとって高級な店でお一人様というスタイルは文化的に受け入れられない。
またフィリピン人にとってテーブルのある席というのがスタンダードでカウンター席は待遇が低いイメージ。
外食では贅沢をするという感覚なので日本の吉野家のようにカウンター席が並ぶと客は絶対に来ないだろう。
高級店だと一人で来てカウンターでサクッと食べて立ち去る回転率の速さがない。
フィリピンでは専門店というカテゴリーがまだ理解されず、セブで人気のある和食レストランには寿司からラーメン、餃子まで日本を彷彿させる食べ物がすべてそろう中級な大衆和食レストラン店になっており、今の吉野家のラインナップでは中途半端な印象があるだろう。
高級感と矛盾
常々思うのが、フィリピン人は寿司やラーメン等の日本オリジナルの食べ物を心の底からウミャーと思っているのだろうか?
我々日本人がイタリアに行ったこともないのにイタ飯がどうのこうのとこだわったり、フランスに行ったこともないのにフランス料理のウンチクを語っているように、雰囲気に酔ってる気がする。
吉野家本来の主力商品である牛丼はフィリピンではライストッピングと呼ばれ、C級グルメの代名詞となっている。
私がマニラのトンドにホームステイしていた時に元カノTの妹夫婦が私を近所のTapsilog(タプシログ)の店に連れていってくれた。
日本では吉牛に相当する食べ物なのだが、私が普段食べているフィリピン料理の中では飛びぬけて美味かった。
しかし、それはスラム街の食堂で当時30~50ペソ程度で売られているものだった。
トンド モリオネス通り風タプシログ
フィリピンではおそらく「丼ぶり=貧しい人が食べるネコまんま」という認識があるのだ。
だから日本の高級な食べ物なのにスラムで食べられているタプシログ風という矛盾が吉野家のセブ撤退につながったような気がする。
そういった背景を鑑みると丼ぶり専門店はフィリピンでは100ペソ以内の商品となるべきだろう。
まあ、あくまで後出しジャンケンのようなこじ付けだが、出店当初のセブ吉牛の味と風味はちゃぶ台ひっくり返すほどクソ不味かったが、ある時から急にマトモになったので高頻度で通っていた。
セブ島全撤退という結果が残念でならない。
もしよかったらこの記事がお役にたったらランキング応援クリックお願いします!!